日本の伝統的な神社や寺院での占いといえば、「おみくじ」が有名です。参拝者は神社や寺院の境内でおみくじを引き、その結果によって未来の運勢を占います。
しかし、全ての神社や寺院のおみくじが同じではないことは意外と知られていないかもしれません。
浅草寺のおみくじが凶が出やすい理由
東京の浅草寺のおみくじは、他の場所よりも凶が出やすいと言われていますが、その背景には古くからの伝統が影響しています。
浅草寺のおみくじは、観音百籤（かんのんひゃくせん）という平安時代からの伝統的な占い方法に基づいています。
観音百籤は、第一番大吉から第百番凶まで、各番号に応じた吉凶が解かれている特徴があります。浅草寺のおみくじの配分は、大吉17％、吉35％、凶30％ほどと、凶が出る確率が比較的高いことで知られています。
観音百籤と一般的なおみくじの配分について
観音百籤の配分は、一般的なおみくじの配分と異なります。
例えば、一般的なおみくじの配分では、大吉20%～22％、吉28％～30%、凶13％、大凶1％ほどとなっています。
これに対して、浅草寺のおみくじでは凶の確率が非常に高いことがわかります。
浅草寺以外にも凶が出やすい神社やお寺はあるの？
浅草寺のように凶が出やすいとされる神社や寺院もあります。例えば、清水寺や厳島神社は、それぞれ凶が出る確率が高いとされています。
清水寺
清水寺は京都にある観光スポットとしても有名な寺院です。清水寺のおみくじは公表されていないものの、凶が出る確率が高いと言われています。噂によると凶の確率が30%以上あるのでは？とも言われています。
厳島神社
厳島神社は広島県にあるユネスコの世界文化遺産にも登録されている有名な神社です。こちらの神社でも、おみくじで凶が出やすいと言われています。
厳島神社のおみくじは、40種類に細分化されており、凶だけでも11種類あるようです。
法多山尊永寺
法多山尊永寺は静岡県袋井市にあり、こちらの寺院では、凶の確率が全体の3割で、大吉よりも高確率で出るとされています。
川崎大師
川崎大師は神奈川県川崎市川崎区あるお寺です。こちらも比較的凶が出やすいとされています。
まとめ
おみくじは、日本の神社や寺院の伝統的な占いの一部であり、各神社や寺院によっておみくじの配分が異なります。
浅草寺のおみくじは観音百籤という伝統的な占い方法に基づいており、凶が出る確率が比較的高いことで知られています。
また、浅草寺以外にも凶が出やすいとされる神社や寺院が存在し、それぞれが独自のおみくじの伝統や解釈を持っています。
日本のおみくじの伝統は、神聖な場所の個々の歴史や文化を反映しており、神聖な場所を訪れる際には、その地域のおみくじの伝統を理解することで、より深い意味を見出すことができます。
