お年玉は、日本の新年の習慣であり、特に子どもたちにとっては年始のハイライトの一つです。この風習では、成人が子どもたちに無封の赤い封筒(ポチ袋)に入れた新札を贈ります。
お年玉を上げる側はいくら渡すべきか迷いがちです。今回は、年齢ごとにお年玉の金額の相場をいくつかのアンケート結果を元に見ていきます。
幼稚園児(3歳~5歳)
一般的にお年玉はお金がどういう物なのかを理解し始める3歳~5歳からあげるという人が多いです。
足利銀行関連会社が実施した「お年玉に関するアンケート調査結果」と住信SBIネット銀行株式会社が実施した「お年玉に関する意識調査」では小学生未満にいくらお年玉をあげたかの割合がわかるので見ていきます。
1人あたりいくらあげたか?(小学生未満)
1000円:24.5%
足利銀行関連会社が実施した「お年玉に関するアンケート調査結果」より
2000円:35.3%
3000円:17.3%
5000円:16.5%
お年玉をあげる相手×金額
1000円以下:約38%
住信SBIネット銀行株式会社が実施した「お年玉に関する意識調査」より
1001円~3000円:約29%
3001円~5000円:約18%
5001円~10000円:約12%
2つのアンケート結果では金額に少し違いがありますが、おおよその2000円以下にしているという割合が多いのがわかります。
逆に5000円などやや高めの金額を渡すという人も一定数いるようです。
園児には、1000円から2000円が相場と言われており、子どもたちが自分で買い物をする楽しみを味わえるよう、この金額が選ばれることが多いです。
小学生
小学生になると、最低でも1,000円をあげるのが一般的なイメージであり、小学校低学年(1年生から3年生)の場合、1,000円から3,000円が平均的な相場とされています。
小学校高学年(4年生~6年生)の場合は3000円~5000円が相場となります。
お年玉は年齢ごとに上げていくという場合は学年×1000円というのもおすすめです。
中学生
中学生へのお年玉の平均相場は5000円~8000円程度となります。
小学6年生から中学1年生へ進学した際にお年玉を増やす家庭が多く、中学1年から中学3年生は同じ金額にしているということも多いようです。
家庭によって差があり、10,000円以上を渡す家庭もあります。この段階では、お金の価値や使い方についての教育的な側面も考慮に入れることが増えます。
高校生
高校生へのお年玉の平均相場は5000円~10000円となっています。
中学生とそこまで差がありませんが、10000円以上渡しているという割合もやや増えていきます。
大学生・専門学生
大学生や専門学生には、一般に10,000円が相場とされています。大学生へのお年玉は、自立を促す一助として、または学業への励みとして贈られることが一般的です。
逆に高校生を最後にお年玉を渡さないという家庭もあるようです。