寒中見舞いは、新年の挨拶として送られる伝統的なはがきですが、結婚報告を含めることは適切なのでしょうか?
この記事では、寒中見舞いで結婚報告をする際のマナーと、適切な文例を提供しています。相手が喪中でないかを確認する重要性や、文例の書き方について詳しく説明しています。
寒中見舞いで結婚報告はあり?
寒中見舞いは、日本の伝統的な文化の一つであり、新年が始まってから春が来るまでの間に、親しい人々に対して健康や幸福を願うメッセージを送る習慣です。
寒中見舞いで結婚報告をすることは一般的でマナー違反ではありません。ただし、適切に行うためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
寒中見舞いの期間に注意
寒中見舞いを送る期間は、通常、1月7日の「松の内」が終わった後から立春(2月4日)の前日までとされています。
この期間を過ぎると、「余寒見舞い」となりますので、時期を確認することが大切です。
喪中の相手に寒中見舞いでの結婚報告はNG
一般的に結婚報告は年賀状で伝えることが多いですが、相手が喪中の場合には伝えることができず寒中見舞いで伝えようと思っている人も多いかもしれません。
相手が喪中の場合には、寒中見舞いでの結婚報告は避けた方が良いでしょう。
相手が喪中の場合には悲しみがまだ癒えていない可能性もありその中で結婚報告などのおめでたい報告を行うことになるからです。
寒中見舞いでは喪中でできなかった年始の挨拶を行う程度にとどめて、後日別の機会に結婚報告を行うようにしましょう。
自分が喪中の場合の寒中見舞いでの結婚報告は?
自分が喪中の場合には大きく2つのケースによって異なるでしょう。
- 相手が自分が喪中だと知っている
- 相手が自分が喪中知らず寒中見舞いで喪中だと伝える
まず、「相手が自分が喪中だと知っている」ですが、既に喪中はがきなどで自分が喪中であると相手に伝えている場合には寒中見舞いで結婚報告を行っても問題ないでしょう。
その場合は年賀状のお礼を書いた後に結婚報告を行う形になります。
寒中お見舞い申し上げます
年賀のご挨拶ありがとうございました
私事ですが このたび○月○日に結婚いたしました
今後も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします
厳しい寒さも続くかと思いますので くれぐれもお体を大切にお過ごしください
次に「相手が自分が喪中知らず寒中見舞いで喪中だと伝える」ですが、喪中はがきを送っていない場合など相手が自分が喪中であると知らない状況で寒中見舞いで喪中だったと伝えるケースです。
この場合には喪中の報告と結婚報告を同時に行うことになるため基本的には結婚報告は行わないほうが良いでしょう。
相手からしても悲しい報告とおめでたい報告を同時に受け取ってもどのように返事をすれば良いのか困惑ししてしまいます。
もし報告をしたいのであれば、寒中見舞いとは別に、個別の機会を設けて直接伝える方が、相手の感情を尊重することにつながります。
寒中見舞いで結婚報告をする場合の文例・例文
寒中お見舞い申し上げます
皆様にはますますご健勝のことと存じます
私ごとではございますが、昨年末に結婚いたしました
新しい生活をスタートしたばかりですが、これからも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます
寒さが厳しい日々が続きますが、どうぞお体を大切になさってください
[日付]
[名前]
寒中お見舞い申し上げます
寒波が到来しておりますが、皆様には温かくお過ごしのことと思います
このたび、私たちは幸せな家庭を築くべく結婚いたしました
今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻を心よりお待ちしております
くれぐれもお体を大切にお過ごし下さい
[日付]
[名前]
寒中お見舞い申し上げます
寒波が到来しておりますが、皆様には温かくお過ごしのことと思います
私事ですが このたび○月○日に結婚いたしました
今後も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い致します
くれぐれもお体を大切にお過ごし下さい。
[日付]
[名前]
寒中見舞いで結婚報告を行う場合には基本的な寒中見舞いの文章構成に加えて近況報告として以下のようなフレーズを付け加える形となります。
- 私事ですが このたび○月○日に結婚いたしました
- このたび、私たちは幸せな家庭を築くべく結婚いたしました
- 私ごとではございますが、昨年末に結婚いたしました
結婚報告の後は、寒中見舞いの特性を生かし、受け取る方の健康や幸福を願う言葉を添えることが大切です。